「あれ?ママ?
ママ?お腹真っ赤に
染めてどうかしたの?
怪我したの!?手当しなきゃ!」




「ぅッ……。鈴美…
私はもうダメだわ…。
強く育つのよ。鈴美…大好き…。」



「ママ?寝ちゃったの?
お体冷たいね?
お布団持ってくるまで
我慢して待っててね?」



ズルズルとお布団を
引っ張ってくる。



戻ってくると
ママは見えなくて
変わりに部屋は
オレンジ色に包まれていた。



「あつい…
火っ…?」