げっ…、


バスローブを脱ぐと
私の肌は大変な事になっていた
これって、キスマークだよね?


和弥と付き合っていた時
何度かつけられたことはあった
けど、こんなにたくさんは…ない

病気にでもなったのかと
思うくらい、ついている


いつの間に…
私の記憶には全くない

呆れつつもあるが
なんだか嬉しくもなる


シャワーを浴び
出かける準備をしていたら
スマホから着信音がした


「身体は辛くない?大丈夫?」


『はい、大丈夫ですが、病気にでもなったのかと思いました』


そう言うと、少し考えて理解したようで
ごめん、と笑っていた
今から迎えに行くと言って電話は切れた


またこうして社長と一緒に出かけることができる
なんだかウキウキしてしまう

早く社長に会いたい
そんな気持ちを持ちながら
マンションを出た