【海里side】



「ーーーうはぁー!ここが百合ヶ丘学園?さすが金持ち学校。でかいわー!」



大きな一人ごとで一期に注目を集める俺。




「あの、モデルの海里さんですよね?」



さっそくというように女の子たちが話しかけてくる。



「そうそう。君たち僕のファン?」


「はい!」


「ありがと」



軽くウインクをかますと赤くなる彼女たち。



ーーーチョロいチョロいww



「あの、誰かこの学園にお知り合いでも?」


「ああ、会いたい人がいてね。」



キャーと興奮する彼女ら。



「だ、誰を待っているんですか?」


「君たちを待ってたんだ」



ニコッと微笑むと、またしても発狂する。



……だからやめられないんだーーこの仕事。



「……で、誰を待ってるんですか?」



さすが俺のファン。俺のジョーク分かってるね(笑)



「平山 さゆりちゃん、かな?」


「え、平山さん?」


「あ、友達?」


「いいえ!」



そんなはっきり否定しなくても……。



「あ、平山さん!」



彼女たちの中の一人が指をさした方向を見ると息を飲むほどの綺麗な彼女が歩いてきた。



「…………」


「やぁ!はじめまして。」


「……誰ですか……?」


「ええーー!!平山さん知らないの?」


「…………」



鋭い瞳を俺らに向けるさゆりちゃん。












ーーーへぇーこの子が、さゆりちゃんか。




「俺は海里。モデルをやってるんだ」