ケータイ小説 野いちご

義理の兄弟が14人できました。

おばあちゃんの家
薫【かおる】



「さすが薫。歩く辞書」



どうやら薫くんと言うらしい……。



さらさらストレートの色素の薄い髪にくるんとカールした長い睫毛。大きい瞳はブラウンで薫くんは知的な感じがした。




「美人なのも大変だね」



「え…び、美人……?」



「僕も王子様とか言われてるから分かるよ。その気持ち」



なんの気持ちが分かるっていうの…?



っていうか薫くん、王子さまなんて言われてるんだ……すご。




「じゃあ、おねぇちゃんはお姫様だねー」




じゃあ、の観点が分からないんだけど……。



「じゃあ…昇くんも王子様かなー」




「うん!僕、王子様になっておねぇちゃんと結婚する!」



「「「はっ!?」」」



薫くん意外の皆が声を揃える。



私、ずいぶん年下の男の子に求愛されました……。



「それで、春になったらおねぇちゃんを迎えにいくのー」



「春になったら…?」



「うん!家族になるのー」



「ふーん……」



そっか……私、家族になるのか……。




「昇は相変わらず面白いなー」



響也さんの笑った声にニコニコ微笑む昇くん。



「皆で家で幸せに暮らすんだー」



幸せ……幸せか。



そうなるといいな……ーーー










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