出かける時も黙って家を出る。
学校へついたって誰かと話すわけじゃ
ない。
時おり聞こえる私についての悪口。
だけど、全然気にしてない。
だって知ってるもの。
無口なのも、態度が悪いのも全部全部
わざとだから。
私のことは放っておいて。
どうか話しかけないで。
もう誰にも振り回されたくない。
だから。どうかお願い。
一人にさせて……ーーーー。
家へ帰ったら、自分だけの世界。
視界には誰もいない。
やっと一人になれる。
ドアを開けた。その時。
『お帰りなさい!』
私の運命が動き出したーーーーー。
ケータイ小説 野いちご
< 1/
46 >