「城田愛菜さん、好きです。

俺とつきあってくれませんか?」

城田愛菜(シロタアイナ)、25歳。

告白してきたのは、入社した時からずっと片思いをしていた同期の男でした。

彼の名前は小笠原潮(オガサワラウシオ)くん。

薄めの顔立ちをしている彼は、入社した当時からかっこいいと女性社員たちの間で話題になっていた。

いわゆる、今流行りの“塩顔系イケメン”と言うヤツだ。

あたしもその1人だけど、小笠原くんに片思いをしていた女の子たちはたくさんいる。

たくさんいる女の子たちの中から、まさかあたしを選んでくれたなんて…!

この時のあたしは片思いをしていた小笠原くんに告白されて、舞いあがっていた。

嬉しいと言う、ただ純粋な気持ちだけだった。