その後あたしたちは500円均一の中からきっかり3000円分の商品を選ぶことに成功していた。


「こういうの、女の子同士じゃないとできないよね」


パンパンに膨れた買い物袋を提げて、菜々花が言った。


あたしも同じように買い物袋を提げて、「うんうん」と、頷く。


今日の買い物はすごく満足だ。


一年遅れと言っても流行を感じさせない商品も沢山あったから、気にする事なく選べた。


安いから想像以上の点数を買う事もできたし。


「よし、じゃぁくじ引きに行こうか!」


「そうだね!」


あたしたちが広場へと向かうと、そこにはすでに長い列ができていた。


「結構並んでるね」


菜々花があたしの前に並び、そう言った。


「本当だね。いつの間にこれほど人が集まったんだろ」


自分たちが買い物をしている間にお客さんはどんどん集まってきていたようだ。


「これだけの人数がいれば一等賞も簡単に出ちゃうかもねぇ」


「えぇ~、残念な事言うのやめてよ」


菜々花とそんなやり取りをして列に並んでいると、あっという間に順番が回ってきた。