次の日、私は昨日のキスの件があってか、なかなか眠りにつく事ができず、結果あまり眠れなかった。

いくら考えても、優雨くんのあの行動の意味がよく分からないよ〜!

・・・ハアー。オマケに眠いな…。最近あまり寝れてないのかな?

今日は極力優雨くんに関わらないようにしよう!うん!それがいい!

そう考えた私は注意深く周りをみながらコソコソと教室に入る。

ドアをそ〜っと開けると、

「よし!まだいない!」

「誰がまだいないの?」

「!ゆ、ゆうくん・・・お、おはよう。アハハハ・・・」

「おはよう夕桜。ねえ、誰がまだいないの?」

「え、えーっと。うーんと。そ、それは…」

あなたです!なんて言えないよ!

するとそこに、

「あら?夕桜?どうしたの?」

「みっちゃん!」
ナイスタイミング!

「チッ」
え?チラッと優雨くんを見ると、
うわー不機嫌そう。優雨くんには悪いけど・・・

「何でもないよ!ちょっと優雨くんとお話してただけだよ!教室入ろ!ほら!」

「え?夕桜?」

何が何やら分からないといった様子のみっちゃんを無理やり教室に入れる。

ふー何とかやり過ごした。

「で?説明して夕桜。」

あ、やっぱり誤魔化してたのバレてた。

みっちゃんに昨日の事を話すと、

「ふーん。あの一ノ瀬がそんなケダモノだったとは。まあ、夕桜が可愛すぎるのは分かるわ。少し一ノ瀬に同情しちゃうわね。」

と、訳の分からないことを言い出した。

「みっちゃんどうゆうこと?なんで優雨くんは私にその、キ、キスしたのか分かったの?」

「まあ、だいたいね。教えてあげたいけど、これは夕桜が自分で気づくしかないわね。」

うーん。私が自分で気づくかー・・・。

「夕桜はどうなの?」

「え?」

「一ノ瀬にキスされてどうだった?」
うーん。どうなんだろ?
確かに急にされて驚いて、しかもファーストキスだったけど、

「嫌じゃなかった、かな?でもなんで嫌じゃなかったんだろ?私ってエッチなの?」

「・・・こりゃ、気づくのは時間がかかりそうね。」

ん?どうゆうこと?何に時間がかかるんだろう?

みっちゃんの言葉の意味を考えていると、

ーキーンコーンカーンコーンー

ガラッ

「お前らー!もうすぐ待ちに待った文化祭だぞー!」