僕は この日が来るのを 入学してから 三ヶ月と数十日待ちわびた。





な つ や す み

















何とも テンションの上がるアゲアゲの言葉だ。



この夏は‼




毎日 彼女に会えーーーーーーー る‼ アゲアゲ



朝からーーーーーー夜まで‼ アゲアゲ



キラちゃーーーーーーん‼


アゲアゲ アゲアゲ アゲアゲ アゲアゲ



ガチャッ


『なに一人で騒いでいるんだよ ※元兄』

※二次元兄貴の略


『珍しく 女の名前を聞けたかと思えば 二次ゲームかよ…』



≪ほっといてくれよ‼ サゲサゲ

僕は 太陽と違って 毎日日替わり彼女がいるわけじゃ無いんだから… サゲサゲ

僕が なにしようと勝手だ。≫


『そうだね!

元兄が 夏休み中 二次ゲームでデートしょうが俺には関係無いけどね♪

だけど…

あんまり そういった店に入り浸りするなよ‼

俺が アニオタに見られるからよ‼』



≪しょうが無いだろう‼

僕らは一卵性の双子何だから‼≫



『そうだね!

同じ顔なのに どうして月狼(ルミナ)はモテないのかね♪』

太陽はニヤリと笑う


≪うるさいなぁ‼

もう僕の事はほっといて 早くデートに行けよ‼≫

月狼(ルミナ)は アニキャラのクッションを掴むと 太陽に向けて投げつけた。


『言われなくても …』

太陽は クッションを胸で弾くと 次に膝で弾き

『そうするよ♪』

と、

言いながら クッションを右足で蹴った。


バフッ‼


クッションは 月狼(ルミナ)の顔にヒットした。


『別に日替わりで彼女がいるわけじゃ無い‼

ただ 恋多き男子なだけだ。 』

太陽は キザスマを決めると 月狼(ルミナ)を嘲笑いなが部屋を出ていった。


そして







僕は 不機嫌なまま 二次元の世界に飛び込んだ…


事あるごとに 太陽の言葉が 頭を過り

誤った選択を入力する。

そして 大好きな キラちゃんは ライバルに奪われてしまった…



結果は散々だった……サゲサゲ


サゲサゲ サゲサゲ サゲサゲ サゲサゲ

この失恋が連鎖し 二次元世界の神話が崩壊した。



こうして…


僕の最高の筈の夏休みLIFEの1日目が終わった………

失意は 僕の食欲さえ受け付けなかった…

僕は 初めての失恋を経験した。