ケータイ小説 野いちご

君は僕ので僕は君のもの

猫系男子の実態

「ああ〜〜!」
中庭に響き渡る大きな声は、私のよく知る声であり、

……………何よりも迷惑な時間が始まるチャイムみたいな声だったりする。

中庭の芝生の上に本を持って寝転んでいた私の元へ、声の主は駆け寄ってきた。

「先に行っちゃうとかヒドイー!」
迎えに行くって言ってるのにー!と、
リスのように頬を膨らませる他クラスの男の子。

………男なのにそれすらも絵になっちゃうんだよなぁ〜。


「今日は何の本?」
その爽やかな笑みには好奇心で溢れている。
「太宰治の人間失格。見ればわかるでしょう?」

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