あれから私はノラが暴れた後始末をしていた。


全く、私が少し家を開けていたあいだにここまで家中をめちゃくちゃにするとは・・・・



私は怒りこそしなかったが呆れていた。




私はわれた花瓶の破片を集めていると妹の飼い猫:みかんがそばによってきた。



「危ないからこっちに来るな。」



「ニャーゴ」





みかんはきようにガラスの破片を避けながらこっちに来る。




その様子に苦笑しながら、私の隣にちょこんと座った。


「にゃあ」




私はよしよしとなでてやる。



「お前今日どこに行ってたんだ。」



「にゃあ」




みかんは私が聞くと鳴いて答える賢い子なのだ。



みかんの顎の下あたりをなでてやると気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らし目を細める。



こうしてみかんをなでていると落ち着くんだよな。



口元が思わず緩むのを感じながらしばらくの間みかんをなでていた。













ガチャリ




「たっだいまーーーーーー!」




「お帰り、花蓮。」



「って、おねーちゃん帰ってくんの早くない?



てか、家で一体何があったの?」