*唯夏side*


夕日に冬音の涙が照らされて光っている。


冬音は驚いて戸惑っている。


それもそのはず。



だって彼女は、俺がまだ愛結さんの事を好きだと思ってるから。



「……愛結さんには、別れを告げてきた」


「何で……」


冬音は辛そうな顔をする。