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キラがおかしいって気づいたのは、
4歳の時で、
気づいたときにはもう遅かった。
*キラ*
『おにいちゃんは、私だけのもの。
パパも、ママも、
おにいちゃんに近寄らないで。』
あのときのキラの目は、死んでいた。
真顔で、妙に肌が白く、
生きているかどうか分からなかった。
*父*
『キラ!いい加減にしなさい!』
*母*
『どうしたの!?』
*キラ*
『おにいちゃんは、私だけのもの。』
震える声で、やっぱり真顔で言うキラ。
*零斗(レイト)*
『キラ、落ち着け!』
*母*
『零斗!危ないわ!!』
キラはあの時、包丁を持っていた。
包丁を振り回して、
俺たちを近づけないように。