☆★☆★☆★☆★


by〈磯崎霧夜〉




クソッ!




思ったよりも早く来やがった!




今すぐにゼロを連れて逃げないと。




なのに、足がすくんでしまっている。




ゼロも同じみたいだ!




*キラ*
「おにい、ちゃん、ただいま。エヘヘ。」




*零斗*
「……」




*キラ*
「どう、した、の?」




*零斗*
「あ、いや、なんでもない。
お帰り、キラ。」




妹の前では態度が変わるとはな!




でも、どうする?




こいつは精神病院から逃げ出した!




精神病院は警備が厳しいはずなのに、




逃げ出すことができるだなんて。




*零斗*
「とりあえず、教室に行こう。」




ゼロはユリのいる教室へ向かった。




俺もようやく足が動くようになり、




教室へ向かった。