両腕で自分の肩を抱く。
振り返ると、、

「何度も聞き返すほどのことか?」
すぐ間近に超美形、切れ長、長い睫毛の男の人の顔があった!

声にならないくらい驚いて飛び退きそうになった。
「おっと、危ない。」
大きな腕に受け止められていた。
危うくテーブルにぶつかりそうだったところを支えられていた。

見上げるとまた知らない美形男子の顔がにこりと見下ろしている。
「ほら、ね?危なかった。」
そっと身体を起こされ、正面のおばあちゃまと目が合う。

「なっ、、!!」

ぽん、と両肩に大きな手のひらが載せられた。
「忍者だ。よく聞け。」
よく通る声なのか、部屋が静かなのか、あたしの頭にずどん、と響いたその声は斜め後ろ、超美形の人から聞こえたみたいだった。何故か振り向けない。

おばあちゃまがあたしを見つめていた。

くしゃっと微笑む顔が少し困っているように見えた。
「そうなのよ。忍者なの。」