「救出までにどれくらいの時間があるかわからない。今回は得意な方面を伸ばす。おまえは何が得意だ?」

「ぇ、、っと、、忍者になる上で役立つこと?」
何があるのか、浮かばない。

「まぁいい。まず仲間の紹介からしよう。」

竹林を進む。きらきらと光が降りてきている。
七花は短い竹を脇に当てがい、左足をかばって歩いていた。一花が拾ってきてくれたものだった。歩調を合わせ、左隣を歩く一花。

「六車の言っていた通り、仲間は他に三人いる。実験が得意な三田(サンダ)、偵察と潜入の四ツ谷と、もうひとり、次郎だ。次郎は俺と一緒にこの町で育った、兄弟みたいなものだ。」

「一花さんは?ぁ、、一花の。」
また『さん』付けしてることで、涼しい目元が更に厳しい光を放っているように見える。

わーっっっ、だって、慣れないんだもん、、