まさかこんな現代に忍者だなんて、しかも何か遠い末裔だとか歴史の話じゃなくて、
おばあちゃまが頭首だなんてそんなーーーー、

信じるも何も、、



話がいきなりすぎてーー。。。




「飲み込めない。。」
頭を抱えるあたしに、おばあちゃまは容赦なく畳み掛ける。挙句、どうしても外せない用事があるとあたしを置いて出掛けて行ってしまった。彼らは優秀な忍者たちだからとおばあちゃまから紹介され、今は彼らとあたしだけになっていた。

「もう一度説明しましょうか?」
マスターだと思っていたこの人は「六車(むぐるま)」と名乗った。
いつの間に店を閉じたのか、黒いエプロンは外されている。

「悩むな。、、受け容れろ。」
顔は超美形なのに、口も態度も冷たくて、何だか怒ってるような感じがするこの人は、「一花(いちか)」。男の人なのに可愛い名前。。
でもとても笑えない冷たーい空気がぴりぴり。。

「そんな言い方したら怖がっちゃうよ〜。ね?」にっこり人懐っこそうな笑顔を見せてくるのは「郷太(ごうた)」。人に好かれそうな感じがする。何歳かわからないけど、あたしより歳下なのかな、、あ、でもがっちりした腕だったし、、ふわっとした笑みが母性をくすぐる感じがした。年齢不詳だな、と思った。


「ぅー、、」
「急な話ですからね。信じられなくて当然ですよ。」六車さんがオレンジジュースを注いでくれた。喉をきゅぅっと降りていく。

話はこうだった。。