「ふぅ~...」

少し肌寒い朝

私は小さく息を吐き出し、心を落ち着かせる。

ここの、教室の扉を開けたら、私の戦いが始まるんだ...。

そう思うと、いつもなら何の躊躇いもないドアを開けるという行為に、緊張を覚えた。

(...よし。)

開けよう...

私は取っ手に手をかけた。