「美波は強いね。」


「え?なに急に。」


「私はいつも弱いままだよ。」


「……………弱くたっていいじゃん。

それにね、由茉は弱くなんかないよ。

病気と向き合ってるもん。

私は逃げてるだけなきがする。」


「え?」


「でもね、もう怖くないんだ。」


「なにが?」


「病気が。」


だってね、由茉が助かるなら

私はそれでいいの。



ね、由茉。


私が由茉を一人にしないから。


守るものができた私は

誰よりも強いよ。


ね、由茉。

私の強さは全部由茉のおかげだよ。


由茉の笑顔が見たくて

私は今、ここで頑張れてるんだ。