────────青嵐が解散して、全てのことが終わってから、2ヶ月が経った。
今はもう周りも落ち着いているけれど。
最初の方は本当に大変だった。
学校で飛び交うのは青嵐と白龍の噂。
『ねぇ青嵐負けたってマジ!?』
『解散したんでしょ!?』
『中哉さん達顔ガーゼだらけだったよね』
『解散するときに先代に殴られたって…』
『てゆーか結局、花崎は無実でしょ?』
『全部篠原柚姫のウソだってさ!騙されてたとか…まじ最悪!!』
沢山、いろんな噂があった。
友達と話していて話題がなくなれば、必ずと言っていいほど『そういえばさ、青嵐の──…』という声が上がるほど、学校のみんなの関心はその話題にあって。
1ヶ月くらいは、ずっとそんな状態が続いていたけど。
でも生徒の混乱もだんだんに収まって、気づけば怒りの矛先も、噂の内容も、篠原柚姫のものへと変わっていった。
それと同時に、茜に話しかける女子が増えた。
ものすごく。