この屋敷の重たい扉を開けると、差し込む太陽の眩しさに目を細めた。

屋敷を出ると街を見渡すことができた。

城下町は私の想像していたとおり、赤レンガづくりの店が立ち並び、様々な人で賑わっていた。

城下町は硬い城塞と山に囲まれており、その先の世界は解らなかった。

荒んだ土地と誰かの血肉が飛び散った醜い世界が広がっているのだろうか…

彼の言った理想郷は、この城下町の何百倍もの土地を示すのだろう。

まだ具体的な作戦は聞いていないため、この先のことに思考を巡らせるのは無意味だと判断した。

(目の前の美しく楽しそうな世界を堪能することにしよう。
まだ、私には関係のない話だ。)


ミッション︰城下町にて服と食料を調達せよ。

サブミッション︰腹ごしらえ