次の日

私の大学で他会社との合同セミナーが行われるため、早朝に準備をしていた。

茜と美里とさやと私は、来賓の方の控え室のセッティングと案内を任されていた。

私とさやはもうすぐ来る来賓の方へのコーヒーを入れていた。


「なんかさー、こーやってコーヒー入れてるとさー、OLになったみたいじゃない?私達。」

さやはそう言いながら、コーヒーをのむ。

「ちょ、さやそれ自分用だったの?」

「んー、味見。苦くてとても美味しくないです!」

「それ、味見ってゆうのかな、、。」


それぞれ淹れたてのコーヒーを持って二人で来賓のところへ向かう。


来賓室の前まで来て、来賓名に目が行く。

"大次春樹様"

見覚えのある、そこに大きく書かれた文字を見てフリーズする。



え…………っ、、と?

あれ?は?



ま、ま、ま、まさか、え、そんなはずない。だって、だって今日のセミナーは確か、セミナーの題目は、、


……きのう、あいつと別れる帰り際、微かに聞こえた気がしたあいつの声。

"また明日な"


って、まさかこれのこと?!



「じょ、冗談きついって……。」



「あれ?なつきどうしたの??入んないの?」

「入れないの。」