ケータイ小説 野いちご

Tokyo Dark Side

神は生贄を欲する

夜の立体駐車場。

環と事務所の社員が歩いている。

テレビ局での収録を終え、これから帰る所だ。

「今日もハードだったけど、今夜はゆっくり休んで、明日からまた頑張ろうね、環ちゃん」

「はいっ」

社員の言葉に、環は溌剌と答える。

心底この仕事を好きでやっている。

そんな思いが伝わってくるような、快活な返事だった。

「さ、それじゃあ帰ろうか」

ミニバンのロックを解除し、後部のスライドドアを開けようとする社員。

その時、『神』はやってきた。


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