文樹を殺めてから二ヶ月位たった…

だけども文樹の死体は、誰にも見つからないでいた。

文樹は、死んだのではなく失踪となっていた…

死体が動く訳がない…そのはず…

なのに、あの廃屋に行ったら死体が消えていた…

今僕は、一人の部屋で考えていた…

沙戯斗「誰が…誰がやったんだ…」

沙戯斗「僕の完全犯罪が…」

お願いだ…もし、文樹が生きているのなら…親友の手で僕の命を終わらせて…

最近はそんな事すら願ってしまうようになってしまった…

僕は、あの日から…眠ると文樹を殺す夢を繰り返し見ていた…

夢の中でも文樹は、僕の事を何もかも許してくれたように死んでいく…

そんな夢である。

沙戯斗「助けてくれ…僕が…悪かった…」

でもやってしまった事は、後悔しても足りない…

僕がぶつぶつと一人言を呟いていると…

コンコンと扉がノックされた。