砂漠の空を一匹の龍が飛んでいく。

銀色の長い体をくねらせながら見下ろすと、乾燥した広大な砂漠がどこまでも広がっていくのが見えた。

その龍は途中、砂漠の真ん中に何か、大きな光るものを見つけた。
今まで何度か砂漠を飛んだが初めて見るそれの正体を確かめるため、翼を大きく羽ばたかせて近づく。

近付いて観察し、水晶のようだと龍が思った瞬間、それから黒い光が飛び出し、龍の体に直撃した。
黒い光は龍の体を蝕み、それに伴い龍の体は黒く変色していった。


光が止み、龍が頭を上げると、

その目は赤く光っていた。