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「うーん。なるほどぉ。今までの話を聞くかぎり………」


今日はすずと休憩が一緒だったので、二人でランチに来ていた。
そして、須賀との事を相談中。



「それって、もう『好き』なんじゃないですか?」


「ええぇー!?もうっ!?これって好き?」


「だってですよ。私だったら本当になんとも思ってない人に、『あーん』なんてやらないし、照れてるのを見て、『可愛い』だなんて思わない。」


すずは、カルボナーラをくるくるとフォークで巻きながら答える。


「うっ。確かにそうかも。できない。」

「まぁ、大好きってまではいってなくても、恋はきっと始まってますよ。」


「そう、なのかなぁー」


私はサラダのレタスにフォークをグサグサと刺しながら、須賀の顔を思い出す。