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「あんたいったい、何者っ!?」


席につくなり、メニューを開くよりも先に須賀に問いただす。

『食事にでも。』と誘われ連れていかれたのは、超有名レストラン。予約は、1年先まで埋まっている人気店に、予約もなく入店できたのだ。
初めはもちろん、断られた。
しかしその瞬間、店の責任者が慌てて飛んできて平謝り。
すぐに個室に案内された。


「なんだよ。何者って。時代劇じゃねぇし。」


そう言ってパラパラとメニューをめくる須賀。


そして、フッと顔をあげるとニッと笑う。


あっ、その顔好きかも。


「そっか。恭華、高校の時から俺に興味なかったもんな。知らないか。」



メニューをパタンと閉じると、

「苦手なものなかったら、おまかせでいい?ここは、なんでも旨いから。」


「あっうん。大丈夫。」


「そっ。」


須賀はウェイターを呼ぶと注文する。