翌日。


あたしは朝早く起きて問題をチェックし直していた。


苦手だった英語も難なく答えを書くことができるし、科学も心配はない。


この調子なら、本当に学年トップも夢じゃないかもしれない。


問題を読み直せば読み直すほど、その期待がグングンと高まって行く。


数学では京一郎とこの美に負けてしまったけれど、英語と科学では必ず勝つ。


その思いのまま学校へ向かい、そしてテストが開始された。


過去問題を勉強していただけあって、スラスラと答えが浮かんで来る。


あたしはテストを受けながら自然と頬を緩めていた。


これならきっと大丈夫だ。


京一郎もこの美も、あたしの敵じゃない。


あたしは誰かに順位を譲ったりはしない。


1位は、絶対に渡さない……!