ケータイ小説 野いちご

ワケあり上司とヒミツの共有

公園、共有。
江奈の、ヒミツ。

「あのっ……」

言いかけた時、不意に私の携帯が鳴り、一瞬ビクッと肩が震えた。

(またか……)

こんな時にかかって来るなんて、なんてタイミングが悪いんだろう。

もう仕事も終わっているんだから、電源を切っておけば良かった。

「……出ないの?」

携帯を見る素振りも見せない私に、津田部長が首を傾げる。

「はい」

「急ぎの連絡かもしれないわよ?」

「いえ、大丈夫です。急ぎでもなんでもないですから」

相手は誰だか分かってる。

今日のイライラの原因は、この着信の相手のせいだった。

< 17/ 360 >