7月15日、月曜日。



「そろそろ、佐伯くんは私に落ちてもいいと思うんだよね〜……」



「それは、いくら何でも早すぎるでしょ」



「え……だって私、こんなにアピールしてるんだよっ?」



「あのね、佐伯くんは他の男子と違って硬派だから」



休み時間、席が前後で近い私と舞那は、いつも通り私の恋バナをしている。



そろそろ、佐伯くんは私を好きになってくれてもいいのに……。