「由茉ちゃーん!」


「うわ、哉斗!どうしたの。」


家に来るなり哉斗が抱きついてきた。


「どうしたの?変だよ?」


「それでも由茉に抱きついてんなよ。」


相変わらず引き剥がす湊。


いつもならここで

「独占欲強すぎ!」とか出てくるけど……………


「由茉ちゃん、俺変。」


「うん、知ってる。」


明らか変だよ。


……………しかもなにもしゃべらない。


とりあえず私はコーヒーを入れた。


んー………。


「……………もしかして、恋?」


「え!!」


「はは、やっぱそうなんだ。

だと思った~。」


へー、哉斗に好きな人か。

やったじゃん。