「ハルー!」




今日も、愛しい名前を呼んで走る。


澄んだ空に真っ白な雲。

絶好の運動会日和。




ま、今日運動会じゃないけど!


「何?」

「おはよう!!」

「…おはよ」


相変わらず声ちっちゃい!


それでも、毎日必ず帰ってくる返事。

にやけが止まらない。


「えへへ」

「…うざ」


心底迷惑そうに言うけど


「ごめん!じゃあ先行くね?」


ハルの眉がピクリと動いて

足を速めた私の腕が掴まれて




「…一緒に行きたくないとは言ってないんだけど」