私の前に、黒尽くめの服を着た人が立っている。


その人が、私に確認した。



『彼方亜理紗さんのお宅ですか?』



私は、この名前が嫌いなんだ。



「そうですが…。とりあえず、中へどうぞ…。」


『では、失礼いたします。』


そういいながら、その人は入ってきた。