『棗』は携帯電話で何か話している。


どうも、上司の人と話しているようだ。


『棗』と私。


ほとんど年は変わらないと思うんだけど…。


働いているんだよねぇ?


なんでなんだろ?


そんな風に思いにふけっていたら、『棗』がこちらに来て言った。


『初めまして。彼方亜理紗さん。僕は栗栖棗と申します。今後お見知りおきを…。』