結局行くはめになってしまった…

あー、嫌だ。帰りたい…

はぁー…と溜息をつくあたし。

現在あたしは高岳くんと一緒に帰っている途中です。

「相良さん、何度もため息ついてるね。その内幸せが逃げてくよ。」

もう十分に幸せは逃げています。

「だって東先輩、勝手に決めるし押し付けるしさぁー。」

「あの先輩、中身はあれだけどこれでも悪気はないんだよ。」

高岳 幹久(たかおか みきひさ)くんは優しくて頼りなる性格だ。

「でもサボる相良さんも悪い。」

たまに毒舌である。本人は自覚がないみたい。

「どうするの?調査は。」

「調査は夜に行ったほうがいいって東先輩言ってたし。一応カメラとか懐中電灯の電池も買ったほうがいいと思うし。」

「その方がいいね。」

電池が切れたら便利なスマホ懐中電灯があるし。