「おはよ〜和樹」

「おお、おふぁよ」

トーストを頬張りながらそう言う和樹と、

和樹の前の席に着く私。

「ママ〜、私にもパンちょうだい〜」

「はいはい」

カウンター越しにパンを受け取って

早速それを頬張る。

「…なあ優雨、お前テスト勉強した?」

「まっさか〜」

そう言ってからにやっと笑い合ってハイタッチ。

「まったくもう…
同じなのは顔だけにしておきなさいよ?」

『はいはい』

そうして私たちは二人同時に返事をしたあと、

再びパンをほおばった。