ケータイ小説 野いちご

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泣いてもいいよ。

◆点と線




「今日の日直当番は、ええと青井さんかな?」

「はい」

 4時間目の授業中、担任の鈴木先生に名指しされて返事をすると、

「授業が終わったら、さっき行った小テストの答案用紙を2階の資料室まで運んで下さい。僕は職員室に用事があるので、美和先生に提出物を渡すしておいてくれれば結構ですので」

 と、雑用を頼まれてしまい、昼休みの時間を少し削ることになってしまった。

 なので、千夏ちゃん達には先に学食でお昼を食べててもらうことにして、2階の資料室までひとりで答案用紙のプリントを運ぶことに。

 ――コンコン。

 資料室のドアをノックしてから室内に足を踏み入れると、資料棚の前でファイルの整理をしていた綾乃先生と目が合い、ニッコリ微笑まれた。

「ご苦労様。鈴木先生の授業で回収したプリントかしら?」

「は、はい。鈴木先生は職員室で用事を済ませてからここにくるそうなので、先に資料室にいる綾乃先生にプリントを渡しておいてくれればいいって……」

「了解。ところで、青井さんはもうお昼を食べた? まだならここで一緒に食べて行かない? 実は、余分にお弁当を作りすぎちゃって量を余らせてたところなのよ」

「え、えっと……」

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