リビングにいったら、テレビがついてるだけで、だれもいなかった。てがみがあった。

__かおるちゃんへ おねぇちゃんをじゅくにおくってきます。パパはいちにちおしごとだから、おきてきたときに、だあれもいなくてもびっくりしないでね。 ママより

そうかかれていた。

__カラン

せなかがぞぞってした。夢にでてきたおとが、きこえてきた。ふりかえったら、あの日本人形がたってた。でも、かおがちがった。ぞうおにみちたかおじゃなかった。わらってた。みみまでおくちがあった。ぼそっとなにかをいった。

「ひとりはどう?」

っていったのがやっとわかった。あたしにちかづいてきた。

「わたしはずーっとひとりだったの。ほこりをかぶったダンボールばこに、ひとり」

「やめて。こないで」

「おともだちがいなくて、さびしかった。でも、これからは、ずーっとふたりねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」

それからのきおくが、まったくなかった。きぜつしているあたしをママがみつけた。日本人形は、いなくなってた。
こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。こわい。
だれか、たすけて__。

第一章 終

第二章へ続く