ーーーーそれはひと目惚れだった。



病院からの帰り道、頭が痛みだし耐えられなくなったあたしは、道の真ん中に座り込んでしまった。



周りの人は邪魔だ、と言いたげな顔をして見て見ぬ振り。



...なんか惨めだよね、あたし。


.........もう、やだ。そう思って涙が出そうになったその時。


君は、あたしに声をかけてくれた。




ーーーーーーーー『大丈夫か?』




...嬉しかった。


そんなことで?と思うかもしれない。


それでもいい。


だって、あたしにとっては。