『…莉奈さん』

『海斗くん』

そのまま海斗くんに抱きしめられて…

私は海斗くんの背中に両手を回し、逞しい胸に顔を埋める。

海斗くんの温もりを感じてたら…いきなり音楽が鳴り響いた。

(え?)

驚いて眼を開けると、そこはホテルの部屋。

どうやらそのまま眠っちゃてた見たい。

「…夢か」

ベッドから起き上がって、音の出どころを探す。

いまだ鳴り止まない音。

テーブルの上に置いてあった携帯電話を取って、アラームを止めた。