ある日の朝。


「りさー、郵便ポストまでハガキ出しに行って来てー!」


お母さんが、部屋のベッドの上に寝ころんでぐーたらしていた私を呼んだ。


…郵便ポストまで?冗談じゃない。

今日は休日なのだから、ゆっくりさせてほしい。


がしかし。

「りさー!何してんのよー!早く行きなさーい!!」

ゆっくりさせるつもりはないらしい。


私は軽く舌打ちをしながら、怠惰に体を起こし、部屋着から私服に着替えて部屋を出た。