〜七海side〜



無事に体育祭が終わり、休み明けの今日、



「おはよー!」



教室に入ると、何かが違った。



それは…



「七海、おはよう」



「…!?賢人!メガネしてない!?」



そう、常にメガネをしていた賢人が、なんとメガネをしていなかった。



「そうなんだ。ちょっとメガネが面倒くさくなって。変か?」



「ううん!とってもいいと思うよ!」



なんか、雰囲気がだいぶ変わった気がする!



今までは頭が良くてメガネをかけてる真面目くんって感じが少しあったんだけど、それが全くなくなってる!



これは…モテそう。



「?どうした七海?やっぱ変か?」



今までと変わらない普通の会話なのに、すごくカッコよく感じる。



…って私、また賢人にドキドキしてるよ!



もしかして、私の好きな人は…



いや!ないない!それはないよ!



「なんでもない!」



私はとりあえず落ち着こうと廊下へ出た。



〜賢人side〜



七海のやつ、かなり動揺してたな。



俺ってメガネひとつでそんな変わるのか?



中学の時は好きでもない女子に言い寄られることが多くて、なんか嫌になってメガネかけ始めたらあんま近寄ってこなくなったんだよな。



けど七海に意識して欲しいから久々にメガネ外してみたが、こんなに効果があるとは。



「けんちゃんおっはー!」



そして、奏也がいつも通り登校してきた。