翌日。


「今日付けで入ってきた生徒を紹介する。峯岸さんだ」



担任だというマリウス先生と一緒にあたしは教壇の上に立っている。



「初めまして、峯岸未桜といいます。よろしくお願いします」



あたしはそれだけ言うと、ぺこっと頭を下げる。



そして教室のみんなは拍手をしてあたしのことを迎えてくれた。



本当はもう一言何か言えたらって思ったけど、大勢の人の前で言うのってとても恥ずかしくて無理だ。



マリウス先生はあたしに窓側の一番後ろにぽつんと置かれた机を指差すと、そこに座るように促した。



それから自分の席に着くと、なんであの4人が仲がいいのかすぐに分かった。