「……さっさと片付けて寮で特訓の続きするぞ」



授業が終わるとすぐに使った道具を手に持てるだけ持って準備室に行った翔斗。



すると、どこからか話し声があたしの耳に入ってきた。



「あの峯岸っていう転入生なんなの?入ってきて早々ずっと星条くんと一緒だしさ」



「よく聞いてると未桜って呼ばれてるしね!」



「しかもしかも!魔法使いじゃないのにここにいるってところがまずおかしいでしょ!」



アハハハと高笑いを3人でして話を続けている。



会話の中身はあたしのことを傷つけようとする言葉ばかり。



ここに来て自分のことで精一杯だったから、そう思われていたことに初めて気付いて



これ以上聞きたくなくて耳を塞いでしまいたかった。