スキップをしながら家まで帰った。


「幸香ちゃんと、希望さん。久しぶりだなぁ~」


変な歌を作りながら。


こんなの先生に見つかったら絶対バカにされるだろな…。


家の玄関の扉を開けると、小さな靴と大きな靴が仲良く並んでいた。


「こんにちは…って、幸香ちゃんもう立てるんですか!?」


「こんにちは、千音ちゃん。あれ?光希から聞いてなかった?」


「聞いてませんでしたよ!」


机につかまって、ぐらぐらしながらも懸命に立っている。


「まだ歩けはしないんだけどさ、靴履きたいって聞かなくて…」


月日が経つのは早い。改めて思った。


「とりあえず、着替えてきたら?」


「はい。そうします。」


少しの間、何も知らされてなかったショックで空白の時間が出来てた。


(そうか…でも…可愛いな…)


立てるようになった幸香ちゃんはこの間より可愛く見えた。


希望さんに似てきたのかな?


「希望さん、幸香ちゃん抱っこさせてください。」


「いいよ。」


あずかった幸香ちゃんはこの間より確実に重くなってた。