目が覚めると6時を過ぎていた。


やらかした……。


アラームをかけたにも関わらず


私も洸汰も爆睡していた。


隣を見ると洸汰は完全に寝ていた。


起こしたら悪いから


起こさずに帰ろっかな。


参考書やノートをカバンに詰め込んで


帰ろうとした途端に


手首を掴まれた。


もしかして起こしちゃった?!


「………陽依…。」


「洸汰おはよ。
起こしちゃった?」


「…………ううん。
目が覚めた…。」


眠そうな目をこすりながら


体を起こした洸汰を見て


かわいいなぁなんて思った。