気がつけば洸汰くんの腕の中にいた。


な、なんでこんなことに


なってるの?!


「マジで焦った………。」


なんでそんな切なそうに言うの…。


私に対して言ってるの…?


自惚れそうになるじゃん………。


「スマホを机の中に忘れたから
教室に戻ってきた。
そしたら、
陽依ちゃんと白濱の言い合う声が
聞こえて…。」


洸汰くんは抱きしめる強さを


少し強めた。