『帰れ‼』

と言われて帰ったあと、私はバカみたいに泣いた。


そのまま目が腫れて、学校に行けなくなればいい。

そう思ってたのに……



薄情な私の瞼は腫れるどころか赤くすらならなくて……


せめて赤くなればアヤちゃんに同情とかしてもらえるかな、なんて……



やっぱり私はバカだ。






そんなバカな私は翌朝、いつも通りに家を出てしまった。


アヤちゃんはどうせ早く家を出るだろう……なんて。