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ザーーーーッ

ゴロゴロゴロゴロ....



バイトを始めてから、かれこれ数週間が経過。


あれから松風くんとは、特に進展もなく。

バイト中はシフトが同じでも忙しくて話してる暇なんてないし、そもそもシフトがかぶらない事も多い。


学校でも、クラスが違えばそれほど接点もなく…たまに廊下ですれ違っては軽い挨拶を交わす程度だ。



このまま、特に進展もなく…ダラダラと高校生活が終わっていくような気がしてならない今日この頃。


そして、これからバイトだと言うのに…


「なんで…こんなに雨降ってんの。しかも、雷のオマケ付きだよ。」



大粒の雨が叩きつけるアスファルトを生徒玄関から見つめて、1人ため息を零す。


置き傘してて良かった。
危うくびしょ濡れでバイトしなきゃいけなくなるところだった。