side 総司





目を開けるとまだ気持ちよく寝ている白夜さん。

空はもう夕日で赤くなってもう帰る時間だ。




気持ちよさそうに寝ている白夜さんを
無理矢理起こすのは可哀想だから
おぶって山を降りた。






『……かえ…たい…』





寝言?


変えたいって、何を?





「総司ー!!!白夜ー!!!」





あ、ヤバイヤバイ♪


屯所の前では鬼の顔をして仁王立ちした
土方さんの姿。






「寝てました〜♪」


「見ればわかる。紅葉(もみじ)ついてるからなぁ。


…白夜は寝てるのか?」


「はい。
土方さんのあのドデカイ声聞いても
起きません」


「総司…。
まぁいい。さっさと入れ」


「は〜い♪」






それから。


白夜さんは夜飯の時になっても
起きませんでした。